3交代制の特徴をチェック
2交代制の次は3交代制の特徴を知りましょう。基本的に3パターンのシフトで働くことになりますが、2交代制とは違う点がいくつもありますよ。
シフトは3パターン
まずは勤務時間の例を紹介します。「日勤/8:00~17:00」「準夜勤/16:00~1:00」「深夜勤/0:00~9:00」と、3つの時間帯に分けて勤務します。準夜勤と深夜勤の頻度は月に4~5回くらいです。両方合わせて月に9回前後といったところですね。準夜勤の帰宅時間と深夜勤の出勤時間が夜遅くなので、電車での通勤が可能な時間帯に調整しているケースも少なくないようです。3交代制の方が勤務時間は短い一方で、2交代制に比べるとシフトが回ってくるペースが速いといった特徴がありますね。なお、申し送りのためにそれぞれのシフトの看護師と一緒に働く時間帯があります。
3交代制のメリット・デメリット
3交代制は1回の勤務時間が短いので集中力を切らさずに働けますよ。夜勤時に急変対応などがあっても、交代する看護師に引き継いでリセットできる点もメリットといえますね。そのため、残業は少なめです。2交代制と比べて次の休みがすぐにくるのも嬉しいポイントです。
ただし、シフトのパターンが多い分組み合わせが難しい一面も。シフトによっては日勤が終わった後に一度帰宅し、仮眠を取って夜勤をするといったケースも考えられます。日勤の際に患者の様子を確認しているので申し送りにはそれほど時間がかかりませんが、単純に次の勤務まで休める時間が少なくなってしまいますね。そのため、生活リズムが崩れやすい点はデメリットといえるかもしれません。
なお、準夜勤の後に休みが入るケースも多いですが、その場合は深夜に帰宅することになるので、翌日は昼間まで体力回復の時間に取られてしまうことも。実際、準夜勤の後の休日は「あんまり休んだ気がしない」と思っている看護師も多いみたいですね。シフトが回ってくるペースが速いので、連休を取るのに苦労する点もデメリットです。
夜勤手当について
3交代制の場合、夜勤手当の平均額は準夜勤だと4,076円、深夜勤だと5,023円です。一方、2交代制の夜勤手当の平均額は10,772円。こう見ると2交代制の方が稼げるように思えますね。しかし、実際には準夜勤と深夜勤の手当を合算すれば、2交代制とそれほど金額は変わらないようです。なので、3交代制でも準夜勤と深夜勤の回数が多ければ十分に稼ぐことはできますよ。
まとめ
3交代制の最大の特徴は1回の勤務時間が短いことです。そのため、勤務そのものの負担を減らしたい人におすすめですね。一方、生活リズムが崩れやすいので慣れるまでは大変です。自分のライフスタイルを考慮して、どっちがいいかを判断してください。