夜勤なしの場合はこの点に注意
働きやすさだけで選ぶなら、2交代制や3交代制ではなく夜勤なしの職場の方がいいと考える看護師もいるでしょう。確かに負担が少なく働きやすい環境ですが、注意点もありますよ。
夜勤なしの注意点
夜勤なしの場合、非正規雇用のケースが多いです。なので、収入面にこだわりがある人にとってはデメリットになります。また、夜勤なしだからといって土日祝が休みなわけではないですよ。夜勤なし、土日祝出勤といったケースもあることを知っておきましょう。さらに、日勤のみの求人が多い外来やクリニックは少ない人数で回しているので連休を取りにくいといった特徴があります。子どもがいる人は急な休みがあっても大丈夫か事前に確認しておいた方がいいですね。基本的に日勤のみの外来や手術室で働く場合でも、少ない回数ではあるものの夜勤の対応やオンコール体制を取っています。夜間診療を行っているクリニックの場合、就業時間が22:00を過ぎることもありますよ。
特に注意したいのが、社会保険や退職金制度です。個人経営のクリニックは社会保険ではなく、医師国民健康保険組合に加入するケースも少なくありません。安く済む点はメリットですが、自分で国民健康保険に加入しなくてはなりませんよ。また、将来的にもらえる年金額も少なくなってしまいます、出産・傷病手当がない点もデメリットですね。社会保険よりも保障が少ないので、本当にそれで大丈夫か確認しておきましょう。クリニックは退職金制度がないことも多いので、その点も十分考慮しておかなければなりませんよ。
最初は夜勤ありで
これから働き始める新人看護師がいきなり夜勤なしの職場で働くのはおすすめできません。少なくとも、3年は夜勤を経験した方がいいでしょう。なぜなら、夜勤を経験することで看護師としてスキルアップできるからです。また、夜勤の経験は再就職時のキャリアとしても役立ちますよ。若い頃に夜勤を経験しておいて、ライフステージが変化するタイミングで夜勤なしの職場を検討するといった流れがいいでしょう。
まとめ
夜勤なしの職場で働く場合の注意点について紹介しましたが、これをどう捉えるかは自分次第です。上記で述べた内容を考慮した上でも、やっぱり夜勤なしの職場がいいという人もいるでしょう。何がメリット・デメリットなのかはそれぞれの価値観で変わってきますからね。完全に夜勤なしがいいのか、多少は夜勤やオンコールがあっても大丈夫なのか、収入面を重視するのかなど、自分はどこにこだわりを持っているのかを今一度考えてベストな働き方を選択してくださいね。